「なっ」

驚くのは無理もない・・・か

「璃和。てめぇ、なにし・・・」

「あたしは、何もしてないわよ。あの時、
玲央君や愁君が言った言葉を有言実行してるだけでしょう」

「何?」

ドカッと蹴られ、吹っ飛んでいった星哉

「おめぇ。俺たちがあの時、何言ったか忘れたとは言わせねぇぞ」

「っ」

星哉を庇うように立つ幹部たち。
しかし、それも、玲央君の前じゃ歯が立たないだろう。

まとめて蹴ったと思ったら、その後にも
ドカッ
ゲシッ
という音が聞こえるほど、蹴り上げている玲央君

「あの時、璃和を”追い出した”お前たちに言ったよなぁ?
お前たちが幹部を辞めるか、解散だって」

ビクッとした神楽のメンツ。
下っ端の人間は知らされていなかったのだろう。
それは、紅蓮も同じだったようだ。

「なぁ?」

ドカッとさらに蹴飛ばしている玲央君

元カレである星哉が蹴飛ばされても、何も思わないのは
あたしが裏切られたからだろう。

「お前にわかるか?あの時の璃和は、これ以上の傷を負ったってことだ」

「カハッ」

「玲央」