「そういえば、おれら話すの初めてだよね。おれ、古泉淳太(こいずみじゅんた)っていいます」 「知ってるよ、それくらい。同じクラスじゃん」 私が鼻で笑うと、古泉くんは恥ずかしそうに首に手をやった。 「それもそっか。でも、おれ武藤さんの下の名前知らないや」 「雅(みやび)だよ」 「へえ、綺麗な名前〜」