「ここかな……」 高校の最寄駅から電車に乗って15分、駅から歩いて10分で、古泉くんの母校に着いた。 自分の通っていた中学と違う中学に来るなんて早々ないことだとは思うけど。 私が校門の前でウロウロしていると、トントンと肩を叩かれた。 「武藤さん?なにしてるの?」 「古泉くん!」