空仰げば、遠くにキミ。【完】




「そしたら、淳太血相変えてさ。走って行ったよ。でも、同じ部活のヤツが助けてたから遠くから見てただけだったけど」



もしかして、あのスポーツドリンクをくれたのは、古泉くん?


そんな淡い期待を抱いてしまう。



「アイツ、中学のときはバレーめちゃめちゃ真面目に取り組んでたんだよ」


「え……?」