体育終了後。 案の定、古泉くんは同じクラスのバレー部の人に勧誘を受けていた。 「なあ、古泉。頼むよー、バレー部入ってくれない?」 「えー?おれ体力ないもん。無理だって」 古泉くんは眉を下げて身振りも加えて断っていた。 たまたま片付けの当番になっていた私はそんなやりとりを視界の端で見ながら、黙々と散らばったボールを片付ける。