ある日のこと。
放課後、ボーッと外を見ているふりをしながら、女子と話しているハルカを目で追っていた。
すると、
「ハルカくんは好きな子とかいないの〜?」
女子がハルカに聞いた。
「いるよ。好きな人。」
柔らかな笑顔でハルカは言う。
俺の心臓は、バクバクと言い始め、それ以外には、なにも聞こえなくなる。