チャリを飛ばして着いた先は喫茶店の前。 スマホを取り出して見ると紗夏の仕事終わりの時間まであと10分ちょいだった。 俺はチャリに跨がったまま紗夏が店を出てくるのを待った。 待つ間になんて声をかけようか必死に考えた。 カランッ。 喫茶店のドアベルの音が聞こえて無意識に顔を上げてドアを見た。 紗夏が出て来た。