「……そんなんで効果あるの?」
円陣から立ち上がった美優ちゃんが怪訝そうに言った。
「少なくとも何もしないよりはマシだろ?重要なのは全生徒に知らせる事。
そうすりゃ何か怪しい奴は密告される。
俺ら4人だけでなく猪瀬も激怒してるって事を忘れずにな。
だからとりあえず部活の奴ら全員にはそう伝えておけよ。」
「分かったよ。……そう考えるとやっぱ三島は凄ぇな。まさか高田まで関わってくるとはな。」
呆れたような関心したような顔で宮野くんが私を見つめた。
「了解。女子には私と美優で声かけまくるわ。」
猪瀬さんも高田くんの話に了承したようだ。


