その瞳に映るのは



私が……?




付き合う?




誰とっ!?!?





その時、当然のように昨日の成瀬くんの笑顔を思い出して顔が熱くなってきた。




「付き合うとか無理にすることじゃねぇだろ。」


それまでほとんど話をしていなかった渡辺くんが王子くんを睨んだ。




「まぁ、打開策は考えてあるからそんな睨むなよ。」


高田くんは呆れたように渡辺くんに声をかけた。


「打開策?どうするの?」


美優ちゃんが高田くんの声を拾って問いかけると、ニヤリと笑った高田くんが手招きをした。


「三島さんはちょっと待っててね。」


そう私に声をかけたと思ったら、美優ちゃんと猪瀬さん、宮野くんに渡辺くん成瀬くんを手招きして高田くんと王子くんを中心に円陣を組むように話しだした。




私だけが完全に蚊帳の外。