蓮side

車に乗って少しKILLERについて話しているとだんだんと大毅の口数が減っていき全く喋らなくなってしまった。

これは考え込んでる時の様子に似てるなぁなんて思いながらこうなってしまった大毅はそっとしておくのが1番だと学んでいるのでそっとしておく。

少し経つと隣の大毅に動きがあり手を絡めてきた。

不安になってんだろうなぁと絡めてきた手に力を込める。

目が合って、不安げに揺れる瞳に気づいて大毅を抱きしめた。


「KILLERもそうだけど大毅の周りにいる人達は大毅の思ってるよりも強いよ」


ファンには公表してない大毅の病。

事務所が守る大毅の秘密。

隠された秘密は大毅の負担に変わっているのかもしれない。

それなら、周りの人間が一緒に背負ってやらないと

繋いでいた手を離して首に手を回してきた大毅はそのまま肩に顔を埋めてヒクヒクと肩を揺らしながら泣き出した。

泣き虫だなぁほんとに。

そっと背中を撫でてやりながらKILLERに連絡する。

『今日大毅心の調子悪い』

KILLERと組んだグループトークに一言送れば即返信が返ってくる。

『それって大丈夫?』

『めっちゃ心配でやんすよー』

『甘いもん用意しとくな』

『来るのゆっくりでいいから』

『落ち着いてから来ればいい』

『俺たちはいつまでも待てるからな』

愛されてんなぁ大毅

泣いていた大毅は泣き疲れて今は夢の中

頭を撫でて抱きしめたままおでこにキスを落とした。


「1人で頑張んなよ」