あーーもう!てか、何気にゴミ捨て場まで遠いんだけど〜…


心の中で文句をたれながら、両手にゴミ袋を抱えて階段を降りていると、
下の階の踊り場に見覚えのあるサラサラヘアーがちらっと見えた。



もしかして、あれ…
いや、もしかしなくてもあれは紛れもなくレイだ。


レイは誰かと話している様子。


誰かと話してる…?

…なんか嫌な予感しかしない、、



レイの前にロングヘアーの綺麗な女の人の姿がちらっと見えた。


わたしは悪いとは思いつつも、自分の欲望に勝てずこっそりバレないようにしゃがみこんで…聞き耳を立てた。



「……レイくん、LINE教えて欲しいんだけど、、」


その女の人は、可愛らしい声で恥ずかしそうにレイに向かってそう言っている。


女子のわたしから見てもめちゃくちゃ綺麗なその人は、学校でも結構有名な上級生の美女。


…そんな人にまで、レイは好かれてるのか