学校へ着くと、いつも通り双葉は友達と楽しそうに話している。

あの笑顔、俺にもまた向けてくれないかなぁ…。


なんて考えて、自分の席に着いた。



「レーイおはよう!」


俺が席に着くなり、テンション高めに声をかけてきたのは伊佐大悟(いさだいご)。


伊佐は俺と前後の席で、高校初日に最初に声を掛けてくれた。


口数の少ない俺に対しても臆することなく喋りかけてくれるような明るくて気さくなヤツだ。