そして、
レイは少し距離をとっていたわたしの方へと近づいてきた。


「ちょ!ちょっと待って!!」


思わず、わたしは後退りしてレイにストップをかけた。


これ以上近付かれると緊張して、顔が見れない…!


「…なに?俺が近寄ると嫌だってこと?」

わたしの声に、レイは一旦足を止め不満げにそう口にした。


「な、なんかレイと面と向かって話すの久々だから緊張しちゃって…」


顔見れないよ…!


しかし、レイはわたしの言葉を無視してこっちに向かって歩いてきた。