こっそり、レイの跡を追った。 レイの姿は直ぐに見つけた。 しかし、今更になってどう声をかけたらいいのか分からない。 これじゃただのストーカーじゃん… そう思いながら、レイの後ろ姿を見るだけで声をかけられずにいると、 「…ぅわ!」 僅かな段差に躓いて思わず声が出た。 あっぶなかった〜… なんとか転ばずに済んだが、 「……!!」 ふと、体制を立て直し前を見ると少し先を歩いていたレイがこっちを振り向いて立ち止まっていた。