うううう〜…


ガクッと肩を落とし、ひとつため息をついた。


「レイも行こうぜー!」


女子達の後ろから男の子達も現れてワイワイと楽しそうにしている。


いいなぁ…
わたしもあれくらい軽く話しかけられたらどんなに楽なんだろう…



すると、


「ごめん、悪いけどパス。」

レイはそう言って、断わると靴を履き替え一人で帰ってしまった。


「だから、言ったじゃん。どーせ誘ったってムリだって」

「えーレイくん来ないとつまんなーい」


レイに断られて、不満げな女子達。


わたしは正直ホッとして、知らないフリして靴を履き替えてその集団を横切って玄関を出た。