玄関先でそんな会話をしていると、家の中からうちのお母さんが出てきた。


「あらおかえり双葉。あ!そういえばあんた今日お弁当忘れて行ったでしょ?」


帰ってきて早々その話題を出された。


「それでね、朝ちょうどゴミ出しに家出たらレイくんに会ったからねお弁当届けてもらったのよ〜もうこの子ったらホントそそっかしいんだから!ごめんね〜なんかレイくんに迷惑かけちゃったわ」

「全然迷惑なんかじゃないわよ〜いつでも使ってやって!また同じクラスになったって聞いて嬉しかったわ〜双葉ちゃん仲良くしてあげてね、相変わらず無愛想な子だけど」


仲良くか、、
母達はわたし達があまり話をしてないことを知ってか知らずか……。


わたしはレイママの言葉に曖昧に笑って返すことしかできなかった。