「ねえ、瑠奈。なんで別れようって言ったの?俺、瑠菜のこと好きだよ?」
君はなんでそんな残酷な嘘をつくの?

「そんな、嘘、私聞きたくないよ。
本当のこと言ってもいいんだよ?私、傷つかないから。」

もう覚悟は出来たから。美紀ちゃんが好きって言っていいんだよ。

「俺が好きなのは、瑠奈だけだよ。
ずっと瑠奈だけ。嘘じゃないよ。」

「嘘だ。私、見たよ。美紀ちゃんと二人でデートしてるの。」

そう。見たんだよ。あなたが楽しそうに笑っているのを。私には絶対向けてくれない笑顔を。
「それは、、」
「いいよ!もう!聞きたくない。」
ごめんね。私まだ弱いみたい。
「別れてあげるから、もう何も言わないで。」
私は抱き締められた。
「ごめん。こんな傷付けて。本当に瑠奈だけなんだ。俺の話聞いて?」
こんな真剣に言われたら頷くしかないじゃん。