どうしていいか…わからなくなる。


「どうした?」


スカートの上に視線を移すわたしの耳に届いた…先生のふんわりとした甘い声。


そして頭には温かい大きな手が乗せられていた。


「センセー…」


喉のすぐそこまで出てきているのに、いつも…伝えたい言葉が出てこない。



『わたしのこと…どう思ってる?』



単純な質問と言われたら…そうなんだけど、いつも怖くなって聞くことができない。


その言葉を口にした途端、先生とのこの時間がなくなるかもって思うから。



どこまでも臆病な…わたし。