「あ、あっち向いててください」
じっと見つめられる視線に耐えきれなくなり、グイッと頬を押した。
恥ずかしさでいっぱいになる。
「もっと見せてよ」
甘い雰囲気を醸し出して言ったって、無理なものは無理だ。
私の心臓が破裂してしまう。
「だ、だめですっ」
「じゃあ、こっちね」
茜くんはいつの間にか私の後ろに回り込み、背後からぎゅっと抱きついてきた。
彼、茜くんは私の幼なじみ。
普段は、優しくて、面倒見のいい幼なじみなのに、どうしてこんなことになっちゃったの。
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