一緒に映画行ったり、お笑いライブに行ったりした。

たくさんお話してスゴく楽しかった。

そうして月日は流れていく。アイツとも気づけば4年も経っていた。

そろそろオレも決断する時がきた。

たくさん悩んで、色々考えた。

なんとなくの夢は決まった。そして、オレはソロになることを決めた。

その事をアイツに伝えた。

「うん。あれから色々あったのに、4年も一緒にいたんだね!ありがとね!ソロになっても俺は応援してるから」そう言ってオレの新たなスタートを笑顔で見送ってくれた。

そして、オレはソロとなり、新たなスタートを切った。

そのとなりにはいつも支えてくれる清羅さんがいた。

この日、オレはバーで1人、泣き崩れた。

嬉しいはずなのに、不安で。

今の自分はソロとしてやっていけるのか、

けど、清羅さんはいつも励ましてくれる。

「これからが本番だね!私がついてる!」いつもそうやってオレを甘やかすんだ。

でもそのお陰でオレは頑張ることが出来た。

ソロになってから、そのるさんがオレを全面バックアップしてくれた。

そのるさんはオレを自分の番組で起用してくれた。

大食いのロケとかトーク番組に呼んでくれた。

ソロになってからのお笑いライブは人はほとんど入らない。

客席はガラガラで少し凹むこともあった。

けど清羅さんは必ず来てくれていた。

たまにアイツも来てくれた。

オレは仕事が無い日は地道に営業に出向いた。

呼んでもらえるところは少ない。そんなに稼げてる訳でもない。

でも、満足行くまでやろうって決めたから、頑張ってる。もう1人になって、何年も、何ヵ月も経つけど。

そんなある日、そのるさんの番組でオレはチャンスをもらった。

頑張ってトークとかしてみた。得意じゃなかったけど。

少し笑いが起きたりもして、手応えを感じた。

収録後、オレはそのるさんに声をかけてもらった。

「実はさ、お前の頑張り見て、オファーしてくれてる企業があるんだけど、その人にあってみないか?」と言われオレは緊張しながらも快諾した。

なんと、それは…

とあるお笑いライブの前座だった。

嬉しくて泣きそうだった。

と言うのも、人気お笑いコンビの前座で、久しぶりに見るライブ会場が満席だったのだ。

ただの前座じゃないことを悟った。そして、この場所はオレとアイツが初めて舞台に立った想い出の場所…

ここでするオレのネタはただひとつ。

アイツとの思い出をベースにした、1人漫才だ。

何故、オレは今ここにいる?

そう思いながらも、必死に頑張った。たくさんの拍手をもらいオレは下がった。