次の日も、その次の日もずっとアイツとは変わらず、相方を続けている。

ホントにこのままで良いんだろうか?とさえ

想い始めていた。

それからアイツのお陰で少し忙しくもして気づけば数ヶ月、状況は何一つ変わらなかった。

ある時、アイツがオレとちゃんと話したいと言い出した。

オレは話すつもりなんて無かった。だって…またどうせ、オレが辛くなるだけだって思ってたから。

けど、ちゃんと話したいと真顔でアイツが言ってくるからオレは仕方なく頷いた。

オレらに良いレストランなんて予約できる金も無く、そのるさんに頼めばすんだのかもしれないけど、ようそんなこと、出来なかったオレが選んだ場所は…オレの部屋だった。

オレは初めて人のために料理をした。

いつもは自分だけのためだけど。

「うまいじゃん!お前料理できんのか?」と聞かれたので

「…まあ、適当に?」とオレは言った。

「あのね、渉のほんとの気持ちが知りたいんだ。最近、あの人早川さんと仲良いみたいだけど…」と言われて、

オレは正直に全てを話した。

「うん、実はさこないだ、早川さんに呼ばれてこんなことを言われたよ」そう言ってオレに内容を話した。

それを聞いてオレは泣きそうになった。

オレの整理がついて、やりたい方向性が決まるまでオレのそばにいて、一緒に漫才をすると?

何でコイツはここまで優しいんだよ。

しかも解散するときは円満解散にしようって?

オレの1番のファンでいるって…

コイツ、本気で言ってるのか?オレ、こんなやつなのに。

「…お前優しすぎるだろぉ~」オレの涙腺完全崩壊、号泣してしまった。

そんなオレを優しく抱きしめ、背中をとんとんしてくれた。

純粋にお笑いが好きなんだな、コイツ…。

「あ、後さ、こないだファンレター見てて、お前宛てのやつ一枚見つけてさ!あ、中身は見てないからね!」と言って渡してくれた。オレはそれを読む。