あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

未来がそう言うと、帆高も「壁画も綺麗だし、生活用品もしっかりしとるばい。マチュ族の文明が発達しとった証けんね」と微笑みながら言ってくれた。しかし、レイフは気難しそうな顔のままだ。

「そんな余裕そうな顔をして、あなた方はエルルカを倒すことができるんですか?私に無理に思えますけどね」

刺々しいその言い方に、未来はムッとしてしまう。足を止め、未来はレイフを思い切り睨み付けた。

「何その言い方!ずっと思ってたけど、協力してほしいって言ったのあなたですよね?何でそんなことばっかり言うんですか!?信じられない!!」

「フン!勇者だからどんなものかと思えば、ただのうるさいガキの集まりじゃないか!」

未来とレイフは睨み合い、帆高が「やめてください!二人とも落ち着いて!」と未来とレイフの間に入る。その時、マルコが「危ない!!」と顔を真っ青にしながら叫んだ。未来の耳に風を切る音がする。

「メドゥーサ!あたしたちを守って!」