あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

レイフがそう言い、未来たちはテントの準備を始める。そして、夕食であるカレーを作り始めた。

「テントにカレーって小学校のキャンプ思い出すなぁ」

大地がそう言い、帆高も「楽しかったけん」と笑う。その顔をジッと未来は見つめてしまった。その途端目が合い、ニコリと微笑まれる。

その夜は、いつもとは違ったドキドキを未来は味わうこととなった。

そして翌日を迎え、朝早くに未来たちは出発する。朝早くに起きることに慣れた未来とは違い、帆高たちはとても眠そうだ。

「もうすぐで着くから頑張ろ!」

未来は眠そうにあくびをする帆高たちにそう言い、夜明けを迎えたばかりの空を見上げる。明るくなり始めた空は淡い色をしていて美しい。

「あっ、あそこに見えてきましたよ!」

一時間ほど歩いた頃、ポールが遠くを指差す。その指差す方には屋根のような部分が見えている。

「おお!あれがあの……」

レイフが興奮し、走っていく。未来たちは「待ってくださいよ!」と言いながら慌ててあとを追いかけた。