あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

そう言われた刹那、未来の手が優しく触れられる。帆高に手を重ねられているのだ。未来はただ、帆高を見つめることしかできない。

「ほ、帆高くん……」

未来が震える声で言うと、帆高は頬を赤く染めながら口を開けた。

「僕、未来ちゃんをどんどん知っていって気付いたら、初めて人を好きになってたばい。……好いとうよ」

人生初めての告白に、未来は頬を赤くして固まる。胸がドキドキしてしまう。それでも、これが帆高に対する恋心でないことは明らかだった。

「帆高くん、気持ちはすごく嬉しい。でもあたしは帆高くんのこと……」

「わかっとるばい。だから、ちゃんと僕のこと好きになってもらえるように頑張るけん」

帆高はそう言い笑い、未来の隣から立ち去る。残された未来は未だ高鳴る胸を押さえていた。



それから数時間、休憩が終わった後、未来たちはまた休むことなく歩き続けた。そのおかげか目的の遺跡まであと少しというところまで進むことができた。

「今日はここでキャンプにしましょう」