あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

「お待たせしました!オムライスです!」

「ありがとうございます!」

オムライスを受け取った後、未来はどこか座れる場所はないかと探す。屋台の周りには大きな岩はあるものの、ベンチなどはない。

「未来ちゃん、どうしたけん?」

未来が振り向けば、ハンバーグを手にした帆高が立っていた。

「座れる場所ないかなって探してて……」

未来がそう言うと、「こっちにいいところがあるばい。他のみんなも色んなところで食べてるけん」と言い、歩いて行く。未来がついて行くと、二人が余裕で座れそうな大きな石があった。近くに大きな木が生えている。

「わあ!涼しそうでいいところだね!」

「早速食べよう!お腹ペコペコ〜!」

未来と帆高は笑い、石の上に座る。そして早速買ったオムライスやハンバーグを食べ始めた。

「おいしい!」

「うん、おいしいけん!」

未来と帆高は笑い合い、食べて行く。その時、「未来ちゃん」と言いながら帆高がそっと指で未来の口元に触れた。突然のことに未来はドキッとしてしまう。