あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

「ちゃんとついて来てくださいよ!あなたたち勇者たちですよね?体力、ないんですか?時間がもったいないんですよ!!」

急に怒られたことに、未来たちは戸惑う顔を互いに見合わせる。とは言え、何時間も休憩なしで歩いているのだ。いつもは休憩を挟みながらなので、未来たちの体力は限界に近づいていた。

「レイフさん、でもお昼ご飯も食べずに歩き続けているんですよ?いくら勇者という存在でも人であることに変わりはありません」

ジェシカがそう言い、「仕方ありませんね」とレイフは言い、休憩をすることになった。

「お腹空いたし、何か買って来よう」

瀧がそう言い、未来たちも頷く。未来のお腹だけでなく全員のお腹がグルルと鳴った。未来たちは近くにあった屋台に並ぶ。

「いらっしゃいませ〜!」

ピンクのリボンを結んだ衣装を着た店員がニコリと笑う。未来は「オムライスをください!」とお金を置いた。屋台からはおいしそうな匂いが漂ってくる。