マカロンをくれたことに驚いていると、未来の頭が思い切り叩かれる。それでも、もらったマカロンはとてもおいしかった。

「ところで、お前は願い事を考えたのか?」

ミーナに訊ねられ、未来は「う〜ん……。願い事がありすぎてどれにしようか迷ってる」と答えた。するとミーナに「どんな願いなんだ?」と訊ねられ、未来は「えっと〜」と言いながら口を開いた。

「まず、勉強ができるようになりたい!運動もできるようになりたい!可愛い服がほしい!世界一周旅行をしてみたい!俳優の××くんに会いたい!歌い手さんのライブに行ってみたい!コーヒーが飲めるようになりたい!料理が得意になりたい!可愛くなりたい!かっこいい彼氏がほしい!それからーーー」

「もういい!お前はどれだけ強欲なんだ!!」

願い事をペラペラ未来が言うと、ミーナが呆れたような目で見つめてくる。未来が「そう言うと思った」と口を尖らせると、「まあ、その中の一つは叶わんこともないんじゃないか?」とミーナは言った。