「ねえねえ、今からみんなでカラオケ行かない?」

友達が訊ねる。未来は「ごめん!今日はちょっと用事があるんだ」と言いかばんを手にする。今日はこれからみんなと小説を書くのだ。

未来が学校を出た刹那、目の前が白い光に包まれた。



未来が目を開けると、いつもの小説の世界だった。可愛らしい衣装を着た未来の前にはパイナップルやマンゴーを食べるミーナがいる。

「ミーナ、お腹大丈夫なの?」

「復活したぞ!今日はアフリカを旅するつもりだ。アフリカでフルーツを食べまくる!」

ドヤ顔をするミーナに、「またお腹壊さないでね」と未来は苦笑しながら言う。

「今日も頑張って小説を書けよ」

ミーナはそう言って姿を消した。するとすぐに「未来ちゃん」と声がかけられる。

「帆高くん、やっほ〜」

「今日もみんなと小説書けるばい!」

未来と帆高は笑いながら歩く。すると英美里や瑠花、瀧に大地が待っていてくれるのだ。