「あたしたち、お互いのことも、自分の持つ力のことも何も知らない。だからうまく戦えなかったんだ。ちゃんと戦えるようになりたい!特訓しようよ!」

このまま何も話さないままでは、協力して戦うことなどできない。未来がそう言うと、帆高が「いいと思うけんね」と笑う。

「僕も、みんなと仲良くなりたいばい。せっかくここに集まったメンバーだし」

帆高の言葉に瑠花たちも「その方がよさそう」と頷いた。

初めての戦闘は失敗に終わった。しかし、未来たちは大切なことを学んだのだ。それを次に活かしていきたい。

未来はうまく扱えなかった分厚い本を見つめ、真面目な顔をした。