あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

「何ここ……」

そこは広々とした薄暗い場所だった。床には大きな魔法陣のようなものが描かれ、天井からは水晶のように煌めく飾りがぶら下がっている。そして、その部屋の中心に黒いドレスに身を包んだエルルカが立っていた。黒いドクロのついた長い杖を握り、派手な仮面をつけている。

「エルルカ!!」

未来たちの目が険しくなる。エルルカは「見つかってしまったわ」と言い楽しげに笑う。瀧が「ふざけるな!!」と言い弓を放つが、それを軽々とエルルカは避けた。

「まだ言いたいことがあるのに待ってくれないとは、紳士的ではないわね。まあいい。どうせ私が勝つ。私が勝ってこの世界を手に入れる!!」

エルルカはそう言った後、ドレスを身に包んでいるとは思えないほどのスピードで飛ぶように走ってくる。驚く未来たちを庇うように大地がエルルカの前に立ち、エルルカの振り下ろした杖を剣で受け止めた。

「負けるわけない!俺たちは……お前を倒す!!」