あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

帆高が慌ててそう言ったので、未来も本を取り出して妖精を召喚する。

「すぐにみんなを集めるね!!」

ローザの家に集まってほしいと妖精に英美里たちに伝えるようお願いし、未来は瑠花の方を見る。瑠花は変わらず苦しそうだ。その手を強く未来は握る。

「大丈夫だよ。帆高くんが黄金の花のありかを見つけてくれたの。すぐに呪いは解けるから……」

真剣にそう言う未来の横顔を、帆高は変わらず赤いままの頬をしたままずっと見つめていた。

未来が思っていたよりも、英美里たちはずっと早くに帰ってきた。黄金の花のありかがわかったためか、全員部屋に戻った時は帆高のように息を切らしていた。未来はローザから水をもらって一人ひとりに渡す。そして、帆高が文献と未来たちを交互に見ながら言った。

「黄金の花は、この国の果てにある美術館跡にあるみたいけん。その美術館が建てられる前に黄金の花が咲いていた丘があったみたいばい。その花は大切に美術館の中で保管されているみたいけん」