あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

「帆高くん!!どうしたの?」

帆高はゼエハアと苦しげに息を吐き、その場に座り込む。未来が慌てて駆け寄ると、帆高は「これ!!」と言って文献のあるページを見せる。帆高が手にしているのは、帆高が今まで読んでいたどの文献よりも古いものだ。

「えっと……?何て書いてあるの?」

文献のページを見せられたものの、文献に書かれた古代の文字は考古学者である帆高にしか読めない。帆高は呼吸を整え、未来をまっすぐ見つめた。

「黄金の花のありかがわかったばい!!」

嬉しそうに帆高が言い、未来も「本当!?」と笑顔になる。探し続けた努力が実ったのだ。未来と帆高は自然と手を重ねて喜んでいた。

「これで瑠花ちゃんを助けられる!!」

「そうばい!!」

しばらく喜んでいた二人だったが、未来は帆高と手をつないでいるということに気付いて慌てて手を離した。顔が赤くなっていく。しかし、それは帆高も同じだった。

「み、みんなはどこ行ったけん?早く探しに行きたいばい」