ノアに電話した
「ルカ…?どーしたの?」
「言うの忘れてたことがあったから…
別に、次に会った時でもいんだけど…」
「…なに?…やっぱり、不採用とか…?」
ノアの声が不安そうだった
顔が見えないとお互い不安になる
「いや…」
「じゃあ…なに…?」
「ノア…
…
ノア、好きだよ…
…
ただ、それだけ…」
「嬉しい…
言ってほしかったから」
嬉しい…
ノア、今どんな顔してんだろう
ノアの嬉しい顔が見たかった
「ノア、明日うち来る?」
「ん?なんで?」
「用があったら別に無理にいんだけど…」
ノアに会いたい
「うん、行くつもりだったよ
ルカに会いたいから
行ってもいい?」
「うん、明日ね…
待ってるから」
「うん
学校終わったら、すぐ行くね」
「おやすみ」
「おやすみ!ルカ」
通話を切ろうとしたら
「あ!ルカ!」
スマホからノアの声がした
「なに?」
「私も言い忘れた」
「ん?」
「ルカ、好き!」
耳にノアの声が響いて
たぶんオレ
ニヤけてる
誰も見てないから大丈夫
「わかってる
…
おやすみ、ノア」
照れ隠しにそんなふうに返した
ドキ…ドキ…ドキ…
胸が必要以上に高鳴った
付き合うって
こーゆーことなんだ



