オレは駅まで
ノアは家まで
公園から一緒に歩いた
「1週間ぶりだけど
すっごい久しぶりな感じする」
ノアが言った
「ごめん
ずっと連絡しなくて…」
自然とふたりとも歩調がゆっくりだった
ノアもまだオレといたいと思ってくれてる?
オレの隣を歩くノアは笑顔だった
「嬉しいの?」
「うん、嬉しいよ
ルカ、いっぱい考えてくれたの?」
「うん
そりゃーね…
ずっと考えてたよ」
「もしかしたら
不採用だったかも?
ギリギリ合格?」
「そんなこと、ないよ
オレの中では、きっと、もぉ決まってた
…
ノアが面接に来た日から…」
「採用って?」
「うん
ホントにオレでいいのかな…?って
ずっと、それを考えてた」
「ルカでいい…
…
ルカがいい…
…
ルカじゃなきゃ、ヤダ…」
そんなこと言われたら…
もっと好きになる



