ベジタブルハンバーガー


「ノア、今日…
誕生日だよね?」


履歴書を見て知った



「…うん」



「だから今日、返事したかった」



「うん…」



「ノア、18歳、おめでとう」



「…ありがと…」



「ノアが言ったように
オレのこと
もっと知ってもらいたいと思った

でも
全部受け入れる必要なんてないよ

オレ、世間からズレてるところあるから

ノアがこんなオレを選んでくれたこと
嬉しかった

だから
オレも
ノアの気持ちを受け入れたいと思った

結婚とか
正直、責任取れるか不安だけど
ノアが真剣にオレを選んでくれたように
オレも真剣に考えたから


ノア…
オレと付き合ってほしい

オレの彼女になってほしい


ノアを採用してもいい?」



「…はい…

ありがとう…ルカ…

私も会いたい
ルカに会いたかった

ずっと、待ってたの」



聞きたかった

ノアの声



「ノア…
よかったら、外に出てきてよ」



「外…?」



「うん
ノアの家の近くにいる」