ベジタブルハンバーガー


「ごめん…怒鳴って…

でも
将来のことなんだし
こーゆーのって…

もっと、ちゃんと…」



「…ちゃんと、考えてる…

ルカ…
ルカが好きなんだ

私…
ルカが好きなんだよ」



ノアはオレの目をじっと見てた


本気?



好きって…言った?


オレのこと


ノアが?



「ノア、オレのことが、好き…なの?」



「うん…
…はい…
好きです

大好きです!」



そんな真っ直ぐ言われると…



「どんな、ところが…?」



「全部」



「全部…って
オレの何を知ってんの?」



「知らない…
知らないから、知りたい

ルカのこと
もっと知りたい」



「知ったら、どーするの?
それで嫌いになることもあるよね?」



全部知ったらノアは…

きっと



「全部受け止める気でいます
ルカが好きだから…

お願いします!
私、真剣だよ」



「オレ、彼女とか
いたことないから…
そーゆーのぜんぜんわからない

…キモいって思った?嫌いになった?」



「なんで?
私も付き合うとか、初めてだから…同じ」



「ノアとオレは、違うだろ…

歳だって、違うし…」



「じゃあ…不採用…?」



「不採用…とか…
おかしいって…ノア…そんなの…」



「ルカ
彼女とか…
付き合うとか…
興味、ないの?」



「興味ないって言ったら
嘘になるけど…」



「じゃあ…
いつも会ってる人のことが、好きなの?」



「それは、関係ないだろ
ノア、には…」



オレを見たノアの目が…



「…わかりました…」



泣きそうだった…



ノアは荷物を持って部屋から出て行った