ベジタブルハンバーガー


「ねぇ、梨花さん

今のオレなら
男として、見てくれるの?」



「え…?」



「オレのこと…
男として、見れる…?」



「りっくん酔ってるの?」


梨花さんが笑った



「笑わないで…

…まだ、子供に見える?オレ
梨花さんから見たら…」



「…んー、
じゃあ、りっくんは
私のこと、女として見れるの?」



「見れるよ」



「…もぉ四捨五入すると40だよ〜
こんな…」



「さっき自分で言ったじゃん
何も変わらないって…

梨花さんは、変わってないよ

ずっと、かわいいよ

無邪気に笑う笑顔も
りっくんって呼んでくれる声も

全然変わってないし

全部…全部…

好きだよ…」



ドクン…



好きだよ…梨花さん



「それって…
友達みたいな感覚で?」



ズキン…



やっぱり

友達なの?

オレって



「友達って…
…友達に、キスしたいとか、思う?」



「…ん?」



「抱きたいとか、思う?」



「…」



ドキ…ドキ…ドクン…



「ねぇ、梨花さん…
…キスして、いい…?」



ドクン…


ドクン…



「ちゃんと、聞くんだね…
前のりっくんは
ダメって言っても押し倒したのにね」



「オレ、別に…
ただヤリたいだけとかじゃないから…

梨花さんがいなくなってから
誰ともそんなことなかったし…

梨花さんと、不倫とかも、嫌だった」



「…」



ドキ…ドキ…ドキ…



「ねぇ…梨花さん…
こっち、見てよ…」



梨花さんがオレの目を見た



「りっくん…
私で、いいの?」



なにがダメなの?



「うん

梨花さんがいい

梨花さんと
ちゃんと
恋愛したい…

好き…
梨花さん、好きなんだ…」



愛おしい…梨花さんが



ドキ…ドキ…ドキ…



目の前にいるこの人が

酷く愛おしい



近くにいるのに

すぐ目の前にいるのに

手に入らなくてもどかしい



「ねぇ…
オレじゃ…ダメなの?

どぉしたら、オレのものになってくれる?

どぉしたら、オレの手に入るの?

ねぇ…梨花さん…」



答えてよ…



「りっくん…

ずっと待ってたんだ…


私ね
りっくんを、ずっと待ってた

りっくんが大人になるのを…

りっくんに会えるのを…

りっくんが探してくれるのを…」



ドクン…



「梨花さん…」



「…りっくん…
迎えに来てくれて、ありがとう」



梨花さんがオレのシャツを掴んだ



ドクン…



ーーー



久しぶりに触れた梨花さんの唇



「好き、だよ…梨花さん…」



梨花さんを思いきり抱きしめた



「ずっと、探してた…

ずっと、会いたかった…

ずっと…
ずっと、好きだった…
梨花さん…」



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