トントン…
誰?
って、瑠珈しかいないし
「はい…」
「入るよ」
「どーぞ…」
ガチャ…
「昨日は、どーも…
まさか凛太が知り合いだったなんて…」
梨花さんから何か聞いたの?
オレはベッドの上で天井を見てた
瑠珈の目なんて見れない
「いや、こっちのセリフだし…
…
オマエ、二股とかよくないよ
…
まぁ、別に、オレには関係ないけどさ…」
ムキになってる、オレ
関係ないけど
瑠珈が梨花さんを選んだら
オレ、どーすんだろ?
「二股とかじゃ…
いい人だったから…
…
だからお礼とか…
最後に挨拶したかったし…
…
別に連絡きても無視しとけばいんだけど
ちゃんと会って
もぉ会えないって言いたかった」
うん、いい人なんだよ
梨花さんは
マッチングアプリなんて
するような人じゃないのにさ
きっと
すごく寂しかったんだ



