「上野さん、どぉしました?」 「あ、ごめん… またオレ、上の空だった?」 「はい、なんとなく…」 「ちょっと知ってる人がいてさ ほら、あの、同居してるって話した…」 「え、どこですか? 挨拶した方がいいですよね」 「ツレもいるみたいだから 挨拶とか、別にいいよ 気にしないで…」 「そっか…迷惑かもですしね」 「そんなことないけど また今度の機会でいいよ」 瑠珈と一緒の女性が席を立った え… 一瞬息が止まって 一気に身体が熱くなった オレは咄嗟に顔を隠した