絵本コーナーで本を探す彼女



左手には

まだ指輪があった


なんだ…


何か期待した自分がいた




「久しぶり…」


声を掛けると
彼女は振り向いて驚いた顔をした




「 …りっ…」


オレの名前を呼ぼうとして
飲み込んだ



それとも

忘れた?



相変わらず綺麗だった



なんなら

もっと綺麗になってた