<土曜日大丈夫です!>
<スクーリング自体は13時までには終わってます>
大丈夫だって!
俺はすぐに
<了解!それくらいに学校の方行くね>
と返した。
「…スクーリングって何?」
「通信制の学校で、月に何度か登校すること」
「へえー。知らんかった」
「うちの学校、通信制もあるのをお忘れなく」
「ほおー!それ初知り!」
「マジか」
「いや、さすがにそれは知ってた!」
「んっ…」
真と愁翔の会話に耳を傾けていたらしい誠也が、
「何、通信制高校の子?」
と聞いてきた。
「うん。同じ高校だよ」
「ふーん。…いいなぁ、そういうとこまで人脈あるのか」
そんな会話をしていると、すぐに返ってきていた。
<休みの日ですよね?>
<わざわざ悪いです>
おーおー。
紀乃ちゃんの気遣いモード。
休日に学校行くのは別に苦じゃないし、近所だし。
<自宅、徒歩圏内だから大丈夫!>
<気遣ってくれてありがとね>
で…何時に終わるって言ってたっけ。
あ、13時か。
<そしたら13時に学校の前ってことで!>
そう送ると、
<了解です!>
と返ってくる。
「っしゃー!会えるー!」
そう喜んでいたのに、誰1人として反応してくれない。何で?さっきまでの興味はどこ行った?



