!!!

私、彼女の前で相沢くんにしがみついてるの?



急に彼女と相沢くんの関係を思い出し、慌て離れようとするが相沢くんが私を離してくれなかった。



「もう落ち着いた?」



藻掻いていた私に気付いた相沢くんの手が頬を包んで顔を上に向かせる。

もう少し顔を上げればキスが出来そうな近さに相沢くんの優しい笑みが見えて途端に顔が熱くなる。



「………晃司、無駄に視線集めてるんだからそれ以上は控えろよ」



呆れ声の上杉くん。



「………これ、本当に晃司なの?」



驚く声の彼女さん。



「言っただろ?マジであの晃司がデレるって」



諦め声の山本弟くん。



その声達がさらに私の羞恥を煽った。