「蓮先生に言えないなら、お母さんに言って
いつでも結愛の味方だから 」


「……………」


無言のまま小刻みに震えている

そんな結愛を無意識のうちに抱きしめてしまう…


「うぅっ………ヒック …言えないよ…
だって私………最低なこと思ったもん… 」


「結愛、何言っても大丈夫だからねっ ?」


背中をポンポン優しく叩たたくと少しだけ頷いてくれた




「あのね………私、昨日外の雪見ていたとき、死んだら楽になれるのかなって思ったの…」


申し訳なさそうに、話し始める結愛…


確かに死んだらなんて………
言ってはほしくないけど、そのくらい辛いからね…
私も実際思ってしまったことあるし。


ゆっくり頷きながらなで続ける………


「グスン…でも…そんなこと思う自分が嫌になった
本心では生きたいのに………逃げたくなった」



そうだよね………
死にたい訳なんかないはず…

でも、この治療やっていると生きている方が辛いんじゃないか思うよね…


痛いほど気持ちわかるから結愛背中に回した手が、震えてくる。