君がいたから 陽翔、結菜side



「結菜は本当に優しいね
こんな辛い目に合わせたのに、俺を全く責めないで
結菜が俺の妻で本当に良かった 」


「うっ………陽翔 ごめんね。いつもありがとう」



本当はもっと強くなりたい…

でも、こんなに陽翔の優しさで包まれると、自分の弱さがさらに出てくる。


目から雫がポロリポロリと落ちてきて、

陽翔の白衣に大きなシミを作っていった。


そんなことしても、嫌な顔一つしないで、
ポンポン背中を擦ってくれる陽翔。


結愛の前では、強いお母さんになれるように頑張るから

陽翔の前でだけは弱虫の自分のままでいさせて…