君がいたから 陽翔、結菜side


白血病ということは予想していたし
ある程度は覚悟もできていたはず………

だけど、急性ってことは進行が早いってことだよね?
しかも、脊髄にまで浸潤って…


白血病の知識なんて全くないけど、私が高校生のときになった白血病の病状より、重たいってことだよね?


結愛を支えるんだから、私がしっかりしないと…
そう言い聞かせるものの、厳しすぎる現実に呼吸をするのも苦しくてなってきた。


「結菜、大丈夫? 落ちついて 」


隣からそんな声が聞こえるけど、クラクラと視界が揺れて意識がだんだんと遠くなってきた。


そして、ついにプツンと意識が飛んでいった