そして、今日は結愛の検査結果が出る日。


夕方になり陽翔が家に戻ってきてくれて、
いっしょに病院に向かっているところだ。


不安の塊がだんだんと大きくなる。




車の窓から夕日のオレンジ色の光が、差し込んできて、明るく照らすけど

私の心はそれとは対照的で、夜中の真っ暗な空に覆い尽くされたようだった。


だって、陽翔がさっきから深刻な顔をして、一言も話さないんだもん。


今日の朝とは雰囲気が違う。

ずっと私を励ましてくれた、陽翔にも心の余裕がないなんて、検査の結果が相当悪かったんだろう。


悪いことを言われる気しかしなくて泣きたくなってきた




「結菜…着いたよ 」


「…うん 」

車が止まると陽翔が一言だけポツリと言った。
もっと、いつもみたいに何か言ってよ。


結愛の状態が良くないときに、ワガママ過ぎるのはわかっている。
自分でも呆れてしまうほど…


だから、そんなこと口には出せなくて、陽翔が車から降りると黙って立って、後を着いていった。