甘い恋には程遠い


靴箱からスリッパを取り出す
一恋の前に立つ。

桃花「一恋、おはよう。」

おはようすら返して貰えへんかったら
どうしようと思いながら声を掛けたら

一恋「ああ、おはよう。」

ちゃんと、一恋は返してくれた。

桃花「昨日はほんまにごめんなさい!」

次に取る行動は1つしかない。
私が頭を下げると一恋のため息が聞こえてきた。

一恋「こんな所でみっともない事
するの辞めてくれる?
私まで変な目で見られるやん。
てか、あんた謝るような事したっけ?」

桃花「だって、私。昨日…
一恋に酷い態度取ったやん。
…怒ってへんの?」