一恋「てか、もうそろそろ話してくれへん?
そんな顔でここにおられても
鬱陶しいだけやねんけど。」

桃花「え、何が?」

突然、屋上に行けへんくなった私に
今まで何にも言えへんかった
一恋がパックジュースを飲みながら
冷ややかな目を向けてきた。

一恋「大神くんと喧嘩したん?」

喧嘩…やったら、良かってんけどな。

桃花「そんなんじゃないよ。」

一恋「じゃあ何?辛気臭い顔は見飽きてん。
理由、ちゃんと話しや。」

桃花「…今の私じゃ喧嘩すら出来へんねん。
大神に言うてあげられる事も
大神のためにしてあげられる事も何もない。
そんな事、分かっててん。
ちゃんと…分かっててんけどなー…
…さすがにキツいわ。」

辛い気持ちを隠すために
おどけて笑ってみせた。