慧「じゃあ、教えろよ。」
桃花「教えてくださいやろ?
人に物頼む態度ちゃうで。」
慧「本当…お前、ウザイ。」
桃花「はいはい。もう聞き飽きたわ。」
ええ空気になった。大神のおかげで。
さっきの話にピリオドは打てた。
でも、ちょっとだけ口角を
上げて笑う大神の表情を見たら…
終わらせたらあかんなって思った。
だって、勿体ない。
そんな表情出来るのに、勿体ない。
ほんま、大神はとことん勿体ない。
アホやから、絶対上手い言葉は言われへん。
でも…、いいわけないやん。大神が
刑務所に入る姿なんて見たないわ。
桃花「大神は大丈夫や思う。」
慧「は?何が?」
桃花「そんな醜い感情には負けへんよ。
私は、そう信じてる。」
ああ。と小さく呟いたから
私が何を言おうとしてるのか
大神には伝わったんやと思う。



