甘い恋には程遠い


慧「まあ、仕方ないよ。
そう簡単に。生まれ育った場所は
捨て去れないからさ。」

桃花「…せやけど…分かってるけど…。
大神と…会われへんなんて…。
…そんなの……寂しすぎる。」

慧「会えなくはないだろ。
いつでも会える。」

桃花「会えるかもしれへんけど…。
徒歩何分とかって話ちゃうやん。
乗り物に乗って、 何時間も
かけな会われへん距離やん。
距離なんてないって大神は言うけど…
でも、私にとっては…全然ちゃうねん。」

慧「成瀬が会いたいって言うのなら
俺はいつでも会いに行くよ。
だから、遠慮せずに言え。
絶対に会いに行くから。」

私の…大好きな人。

泣いても喚いても…私らの
未来は変われへん。

春になったら私らの間には
物理的な距離が出来る。